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敦-山月記・名人伝-と和楽

2005/09/11(日) 23:49 野村萬斎

敦-山月記・名人伝-パンフ

世田谷パブリックシアターに野村萬斎演出の舞台「敦-山月記・名人伝-」を見に行ってきました。

まず先に図書館から借りた本で山月記と名人伝を読んだのですが、なるほど山月記読んだことあります。
記憶はあまりないのですが、草むらから襲ってきた虎が「危なかった」と言って草むらに戻る、という場面は確かに読んだことがありました。
名人伝は初めて読みましたが、なるほど狂言らしいということだけあってばかげたと言うか胡散臭い話で。
山月記は万作さん、名人伝は萬斎さんが主役とのことでどんな風に演出されるのか楽しみにしつつ会場に向かいました。 やはり原作を読んでから舞台を見るとより面白いですね。

敦:野村萬斎、敦たち:深田博治、高野和憲、月崎晴夫、大鼓:亀井広忠、尺八:藤原道山
山月記
李徴:野村万作、袁傪:石田幸雄
名人伝
紀昌:野村萬斎、甘蠅・老紀昌:野村万之介、紀昌の妻・飛衛・主人:石田幸雄、都人士一:深田博治、都人士二:高野和憲、都人士三:月崎晴夫

ホール内に入ってまず驚いたのは舞台の形。
ハムレットの舞台装置が「なにこれ…?」なら今回の舞台の作りは「なにこれ…!」と言う感じでした。
円形に近い舞台に、少し高い位置に半円に近いような段ができていて、その段の下は鏡のように客席をぼんやりと映していました。
「まちがいの狂言」は舞台の形はさほど凝った形ではなかったので驚いてしまいました。

舞台の感想。
始まりは萬斎さんのナレーションで中島敦の経歴が読み上げられ、次に萬斎さんはじめ高野さん深田さん月崎さんの4人の「敦」が舞台に登場。
私は「山月記」と「名人伝」をそのまま2つの物語として見せるのだと思っていたのですが、萬斎さんは「山月記と名人伝をやるのではなく山月記と名人伝という2つの話を通して中島敦を表現していく」つもりだったんですかねー。
作者の人物像について表現するのに作者自身を物語中の登場人物と重ねて出しちゃうっていうのは、多少反則気味な感じもしなくはないですが、ストレートで面白かったです。
ただし、山月記と名人伝が終わって、また萬斎敦が出てきていくつか台詞をしゃべるのですが、そこは少々蛇足気味な気がしました。 喋らなくても観客は山月記と名人伝を見て考えられるんじゃないかな、と。

山月記は、亡くなって横たわっている敦役を演じていた万作さんが起き上がって衣装早変わり、李徴を演じていました。
発狂後の虎の姿は白虎。色が新鮮。
すべてが終わって最後に去っていく白虎は、猛々しい虎には似つかわしくない寂しげな後姿で、こみ上げるものがありました。
途中、李徴の台詞を4人の敦が代弁する箇所があるのですが、あの叫びは中島敦の叫びそのものなのでしょうね。

名人伝は、まず最初の感想が「萬斎さん、あんた楽しそうね…」でした(^_^;
結構、演出とか馬鹿馬鹿しいんですよ。 萬斎さんの演出は大抵アホなところがあるんですけど、ホントに馬鹿馬鹿しい。
でもこういうアホなことを真面目な顔してやっちゃうのが野村萬斎の魅力で、面白いところだと思います。
「狂言師だからそうできるのが当たり前でしょ」と言えばそうなのかもしれませんが、狂言師が演出する舞台すべてがこんな感じではないですもん。
途中石田さんの衣装&ヅラ早変わりは、フィギュアのプルシェンコのEX、フラメンコを思い出しちゃいました(笑)

和楽05年10月号表紙

敦の会場で「和楽」を入手。
創刊4周年記念号として、野村萬斎特集が組まれていました。
和関係とはいえ、狂言や演劇と関係ない雑誌で記念として萬斎特集なんてファンとしては嬉しい限り。 しかも舞台や稽古の写真、インタビューなど盛りだくさん44ページもあるんですよ!
写真も結構いいんですよねー。でも今回の写真は万作家ファンクラブ会報の写真と同じようなものが多かったかな?
どこかで見たぞって感じ。写真自体は良いです良いです。
まだちらりとしか読んでいないのですが、「狂言の、萬斎の、ここが面白い」というコーナーで、大竹しのぶさんが以下のようにおっしゃっていて思わず頷いてしまいました。
やはり大竹さんは女性だから似たような感じ方をするのでしょうか。

萬斎さんのもつピュアさ、内面に抱える生まれてからずっと背負ってきたものと闘い続ける強さ、ストイックな色気などが混然となった佇まいは本当に美しくて、とても魅力的です。

また蜷川幸雄さんはこんな風に。

これら「陽」の部分に加え、彼にはどこか底知れぬ「陰」が見え隠れする。
例えばご一緒した「オイディプス王」の、自らの目を突く血まみれの場面。 彼は稽古のときから嬉々として、血糊に手を染めていた。 あの黒目がよく光る瞳に、ある種の狂気が宿っていたのは僕の見間違いではないだろう。

ストイックな色気といい、陽の中の陰といい、野村萬斎の中って相反する性質が共存してるんですよね。
大人の男の表情してたかと思うと、いきなり次のページではキャッチボールして大笑いしていたり。
そこがすごく面白くて新鮮で、「萬斎さん面白い人だなー」と。目を離せません。

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