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12/12昼「国盗人」

2009/12/12(土) 23:11 野村萬斎

なんとか今日仕事が入らずにすんだので、予定通り世田谷PTまで「国盗人」を観に行ってきました。

女…白石加代子(杏/王妃/政子/皇太后)、一郎…山野史人、善二郎…泉陽二、悪三郎…野村萬斎
王妃の弟…小田豊、王妃の連れ子…入月謙一、王子…中村美貴、左大臣…大森博史
久秀…石田幸雄、太郎冠者…月崎晴夫、貴族…坂根泰士・泉陽二、女官…高島玲、理智門…若松力
悪三郎一党の者…平原テツ・すがぽん、悪三郎の手下…時田光洋
市長…山野史人、民(夫)…若松力、民(妻)…大竹えり、街角の女…黒川深雪
影法師…じゅんじゅん

ちなみに初回公演「国盗人」の感想はこちら(2007/06/282007/07/14

結構演出が変わっていましたね。
やっぱり前回公演に出演なさっていた、今井朋彦さんが新国立でのヘンリー六世のためいらっしゃらなかったのは大きかったみたいで、善二郎の牢での独白はカット、右大臣はただの「貴族」に格下げでした。理智門だけは変わってないかな?
善二郎の独白がすごく素敵だったので、なくなったのは残念です。でも今井さんの台詞できっと、聞きたかっただろうな。
結構前の演出忘れちゃってたんですが、悪三郎リサイタルなんてあったんですね。今回はなくなってました。冗長な感じがせず、なくなって良かったと思います。
最後の戦いでは、影が悪三郎の馬役を兼ねていました。
悪三郎が落馬した後、「馬をよこせ、さすれば国をくれてやる」という悪三郎の前に影が仁王立ちとなり、その後悪三郎を独り置いて去っていく演出に変わっていて、悪三郎の最期を予感させて良かったなーと思います。
理智門役の若松さんは若く正義に満ち溢れた風貌で、今井さんの理智門とはまた違った(今井さんは落ち着き穏やかで堂々とした印象だった)悪三郎との対比が面白かったです。

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亀井広忠プロデュース能楽囃子舞台「三番叟」

2009/10/07(水) 02:02 野村萬斎

いろいろ職場で根回しして、10/5は久しぶりに能楽の舞台を見に行きました。

三番叟
三番叟:野村萬斎、千歳:竹山悠樹、笛:杉信太朗、小鼓頭取:大倉源次郎、脇鼓:鵜澤洋太郎/古賀裕己、大鼓:亀井広忠、後見:野村万作/月崎晴夫、地謡:深田博治/高野和憲/岡聡史
舞囃子「菊慈童」遊舞之楽
シテ:梅若玄祥、笛:杉信太朗、小鼓:大倉源次郎、大鼓:亀井忠雄、太鼓:観世元伯、地謡:梅若晋矢/観世喜正/山崎正道/谷本健吾/川口晃平
狂言「三本柱」
シテ:野村万作、アド:深田博治/高野和憲/月崎晴夫、笛:杉信太朗、小鼓:鵜澤洋太郎、大鼓:亀井広忠、太鼓:観世元伯、後見:竹山悠樹/岡聡史

5日と6日の2日間あって、本当は両方行きたかったんですが仕事上厳しいので、散々悩んだ挙句萬斎三番叟を選択して5日だけ見に行ったものの…やっぱり6日も見たかったです。
三番叟と舞囃子の間にMC(と書いてあったらしい…)があって広忠さんがおっしゃっていたのですが、今年の4月に会場の日経ホールが落成したばかりで、何かおめでたいものをということでこれらの曲を選択したそうです。
この催しがなかなか面白いコンセプトでした。
「日経新聞社様からこのお話を頂いた時に、野村万作師と野村萬斎師、亀井忠雄と私広忠の親子競演をお願いします、とご要望を頂きまして、5日に子の萬斎師と私の三番叟、6日に父の万作師と忠雄の三番叟を組ませていただきました」 と広忠さんはおっしゃっていました。
また、「明日もいらっしゃる方は…?」ときいて手を挙げた観客がいるのを見ると「どうぞ明日と比べないでください。自分が習った親を超えることは出来ませんので」とも。
さすがに親と子を比べてどっちが巧いなどという人はいないのではないかと…
年齢が違うと表現がどのように変わるかというのを見比べるのは面白いでしょうねー。つくづく、土日にやってくれればどちらもいったのにと…
あと知らなかったんですが、広忠さんちはお父様が能楽の大鼓方でお母様が歌舞伎の囃子方のお家なのだそうです。
で、長男の広忠さんが能楽の囃子方に行き、次男と三男は歌舞伎の囃子方に行ったのだとか。
生きる世界が異なっても、おそらく次男と三男にとって父は追いかけるべき存在なのだろうな、などと思いました。
そうそう、広忠さん、「独身でございます。弟二人は結婚しております」とアピールしてて面白かったです。アピールしてても話し方に品がある辺りがさすがだなと。

今回はカンファレンスなどにも使えるようなホールで、普通の劇場とは造りが違って面白かったです。
前の席の背もたれ部分に引き出し可能な机があるし(でも通行の妨げになるので使うなとアナウンスされました。番組表置くのにちょうど良かったのに…)、また電源のようなボタンもありました。おそらく手元で照明がつくのでしょうね。
椅子も、劇場の腰が痛くなるようなふっくらした椅子ではなく、個人的には座りやすかったです。
また照明の演出も少し入っていました。始まるまでは舞台に薄暗い青い照明が当てられていて、三番叟が始まると同時に通常の明るい照明になるという感じ。
そのほかは割と普通だったかな?
萬斎さんの三番叟は今年初めてみました。
毎年1回は見たいなーと今でも思っています。萬斎さんの三番叟は綺麗で躍動的でとても好きです。
今回観ていて、鈴ノ段で顔を上げている角度が綺麗だなーと思いました。揉ノ段も好きですが、個人的にはやっぱり鈴ノ段がお気に入りです。
三本柱も、何度見て万作さんの果報者がステキでした。
万作さんがこの曲のシテをされているのは何度も見ているのですが、アド3人が2本ずつ柱を持って帰ってきたところを見て表情がぱあっと明るくなって笑うところ、いつ見てもシテと一緒にこちらまで嬉しくなってしまいます。
普段の表情はどちらかというと厳しそうに思うのですが…万作さんの笑いの型のすごさでしょうか。
今回小鼓に大倉源次郎さんが入っていたのが嬉しかったです。源次郎さんが頭取でいらっしゃる時は何故かほっとします…
笛の方が妙に若いなーと思ったら、杉信太朗さんは1986年生まれなのだとか。そんな若さでこのメンバーに入るとは…とても巧い方なのでしょうね。

赤坂サカスのアイスショーと珠響

2009/02/16(月) 02:29 野村萬斎

15日は赤坂サカスのリンク最終日だったので、昼の部のショーを観に行きました。
もちろん、太田由希奈さん目当てです。
同じく太田さん目当ての人がたくさんいたのかどうか分かりませんが、お客さんはたくさんいましたね~。立派な一眼レフを構えた人が何人もいたんですが、どこまでがプロのお仕事の人なのかアマのファンなのか分かりませんでした。
太田さんは紺色の衣装でちびっ子スケーター2名を従えて「ニューヨーク・ニューヨーク」。
ジャンプはダブルまででしたが脚が綺麗に上がったスパイラルには大きな歓声があがっていました。SlStでは自分達の方に向かって滑ってきてくれたんですが、終わり際に見せてくれた笑顔がとても素敵でした。
最後のグランドフィナーレ?の冒頭ではイナバウアー(もちろんレイバックの)も見せてくれましたが、リンク狭すぎなのですぐに終わっちゃって残念。
他に11歳の女の子もソロナンバーがあったんですが、こちらは3T綺麗に決めて3Sはコケ、2A×3シークエンスにビールマンスピンなど溌剌とした演技を見せてくれました。何よりあの狭いリンクでスピード出して滑ってたのがすごいわ。
グランドフィナーレでは演出の渡辺絵美さんやBooBoやちびっ子スケーターも滑っていました。
絵美さんはスクラッチスピンやスパイラルをやっていたかな? BooBoはこっそりスパイラルをやっていた気がします。中の人が誰なのか気になります。
最後の周回では手を出したら皆ハイタッチしてくれたんですが、BooBoの手がもっふもふで超良かったです。もっふもふ。
BooBoはショーの前はグッズ売り場のあたりでお客さんと記念撮影したりしてました。かわいかったです。黒×白がいいですね~。

サカスの後は渋谷で電球とか本とか買って(しかし買った電球は形が悪くて入らなかった、失敗。台所が暗い…)サントリーホールへ。
「萬斎さんの三番叟見ないと年が明けた気がせんばい」ということで珠響を見て聴いてきました。
チケットは一番安いのを買って3000円。SS席だと12000円もするのでオトクでした。サントリーホールだから音良いしオペラグラス使えば遠いのは問題ないし。

オープニング 書:武田双雲、筝:市川慎
沢井比河流「斜影」
稲本響
稲本響「イキガミの旋律」(映画「イキガミ」より)
稲本響「桜の眠り」
稲本響「虚数・実数・複素数」(共演:江口心一、MaL)
稲本響「Opus 0」(共演:江口心一、MaL)
村治佳織
ヴィラ=ロボス「カデンツァ」
ヴィラ=ロボス「5つの前奏曲より 第4番ホ短調」(共演:ヴォクスマーナ)
ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第5番~アリア(カンティレーナ)」(共演:ヴォクスマーナ)
ボロディン「ダッタン人の踊り」(共演:ヴォクスマーナ)
パッヘルベル「カノン」(共演:ヴォクスマーナ)
G.フェルナンデス「ア・ネグリート・デ・ククルンベ」(共演:ヴォクスマーナ)
英哲風雲の会
林英哲「七星」
藤原道山
藤原道山「光」
沢井忠夫「上弦の曲」(共演:市川慎)
三響会
「三番叟」(共演:野村萬斎・一噌幸弘)
フィナーレ 藤原道山・英哲風雲の会
スペシャル・セッション

ギターにピアノに筝に尺八に和太鼓に能楽にといろんなジャンルが混じっている公演なので、もしかすると普通の三番叟はやらないかもしれないなぁと危惧していたんですが案の定。
色紋付(紺色)での三番叟でした。
染五郎さんとの二人三番叟でも思ったんですが、やっぱり三番叟は袖の扱いが見えないと面白さが半減する気がします。袖の扱いが綺麗だといいなーって思うので…。無い袖は振れないですもんねぇ。
でも三番叟は好きな型がたくさんあるので満喫しました。黒式尉の奥にある演者の表情が見えることも普段は無いですし。
それ以外にも、囃子方が四隅(能楽堂で柱があるところ)に座っていたのが普通と違っていて面白かったです。シテ柱に大鼓、目付柱と笛柱に小鼓、ワキ柱に笛。なので小鼓がいつもより1人たんない。
フィナーレでは英哲風雲の会の和太鼓で会場中が手拍子の中、萬斎さんが借りてきた猫のようになっていたのがちょっと面白かったです。普段はカーテンコールみたいなのないからですかねぇ。
他は時間が無いので割愛しますが、村治佳織さんのギターとコーラスの方々の声がすごく調和していて素敵でした。最後の曲はマラカスやタンバリンが出てくるラテン系の曲なんですがすごく楽しかったな。
和太鼓はずっと聴いてみたいなと思っていたので今回聴けて嬉しかったです。聴いていると血が騒ぐ感じがして、やっぱり日本人だなぁと実感します。
あ、稲本さんはピアノミュートを特許申請中なんだとか。「鍵盤楽器音色変換装置」で特許庁で検索すると出てくるらしいです。

着物で缶コーヒー

2008/10/29(水) 01:04 野村萬斎

昼間までは「大ちゃんのFS道なんだ~バトルくん思い出す~」とかいう記事を書こうかと思っていたのですが。
よいやよいや会報で萬斎さんの新CMが流れると書いてあったので何のCMだろう?…と思っていたところ、今日の0:30頃テレ東でやっとCMに遭遇しました。
ファンサイトによると、10月中旬から流れていたみたいですね。

ダイドードリンコのサイトでCMが見れますが、最後に着物姿で缶コーヒーを飲む姿勢・表情が何ともいえず良い感じだな~と思いました。
缶コーヒーと着物と萬斎さん、合いますねぇ。
ほんのちょっとだけ裕基くんの稽古風景が映ってましたが、相変わらず稽古は厳しそうなパパさんです。
野村萬斎編とコラージュ編(30秒の方)で多少映像が違うんですね。出来れば野村萬斎編で30秒バージョンも欲しかったな。
しかし伊東美咲と野村萬斎のコラボは、何とも不思議な感じです。凛とした印象なのが似ているかも?

狂言ござる乃座40th

2008/09/29(月) 23:59 野村萬斎

日曜はござる乃座を観に行ってきました。

狂言「咲嘩」
太郎冠者:野村萬斎、主:石田幸雄、咲嘩:野村万之介、後見:破石晋照
素囃子「盤渉楽」
大鼓:亀井広忠、小鼓:幸正昭、太鼓:金春國和、笛:栗林祐輔
狂言「歌仙」
柿本人丸:野村万作、僧正遍昭:野村萬斎、参詣人:竹山悠樹、在原業平:深田博治、小野小町:高野和憲、猿丸太夫:月崎晴夫、清原元輔:石田幸雄、地謡:中村修一・破石晋照・野村万之介・加藤聡・時田光洋、後見:岡聡史・野村良乍

咲嘩はこれまでにも何回か観た事がある曲。多分万作家のを見たんじゃなかったと思うけど…(千五郎家かな)
田舎者を騙そうとするすっぱと、一言多くて(もしくは一言間違って)主人の言ったとおりに言うようにと言われる太郎冠者という狂言の典型パターン2人が出る曲ですが、すっぱが通常のすっぱと違って素直なのが可愛らしいんですよね。
お前(太郎冠者)が勝手に主の伯父だと思って自分を連れてきたんじゃないか、それじゃあ帰る!と一旦は言うものの、顔が立たないからとか太郎冠者に頼まれて主の家に上がって世間話をしたりして、最後には太郎冠者に引き倒されたりするあたりがかわいいというか気の毒というか。
万之介さんが飄々と演じてらしたのですっぱのかわいそさ加減が増してました。

歌仙は初めて観た曲。普通の狂言とはちょっと違って面白かったです。
お篭りをしたら絵馬から六歌仙が出てきて酒盛りを始めて、最後はまた六歌仙が絵馬に戻るという構成なんですが、最初と最後の六歌仙の絵馬のポーズが同じなので現代劇の演出とかにありそうだなーと思いながら見ていました。
普通の狂言だと、回帰するような構成はないですよね。
帰ってから狂言ハンドブックでしらべたら、江戸中期以降に出来た新しめの曲だそうで、なんか納得。
しかし脇正面から見ていたので、絵馬に収まったポーズが良く見えなくてちょっと残念でした。正面か最低でも中正面から見ないとダメね。
あと狂言に出てくる僧(生臭坊主)って、個人的にはお稚児さん寵愛の坊主が多い印象なんですが、こちらの僧正遍昭は小野小町に歌を詠んで「二人寝しましょう」なんて返歌をもらっちゃうような女好きの坊主だったのも新鮮でした。
また六歌仙が舞台上に並ぶと、すごく鮮やかで綺麗でした~。
白ベースな装束で白ひげをたくわえたおじいさんな柿本人丸(人麻呂じゃないのねぇ)に、紫ベースの僧正遍昭、紅ベースの小野小町、緑ベースの在原業平、黄色ベースだったかな?の猿丸太夫に浅黄色ベースの清原元輔。
面白かったのは小野小町の面が多分、乙だったこと。絶世の美女なのに乙なのね。
狂言だから有名な人物をおかしく描いているのか、それとも絵馬を描いた人がちょいヘタだったのか?
斬り合いのところとか、能っぽいところもあるし面白い狂言でした(でも斬られる?所とか最後に取っ組み合いになるところとかは狂言なんですよねぇ)

第9回よこはま「万作・萬斎の会」

2008/06/23(月) 00:47 野村萬斎

よこはま「万作・萬斎の会」を観に行ってきました。

解説
石田幸雄
魚説法
新発意:野村裕基、施主:野村万之介、後見:野村萬斎
箕被
夫:野村万作、妻:石田幸雄、後見:月崎晴夫
狂言芸話
野村万作
千鳥
太郎冠者:野村萬斎、主:高野和憲、酒屋:深田博治、後見:竹山悠樹

私的メインは何といっても狂言芸話。
これがあるからよこはまはいつも競争率高いんだと思うんですよね。私去年ファンクラブの先行外れて行けなかったですもの。
今回も万作さんは途中からマイクを使わなくなってしまいました(^_^;
いつにも増してマイク使わなくなるの早かったなーと思います。使ったのは最初のほうの2、3言くらいといっても過言ではないような。
本日の議題は「面」。武悪の面2つ(2ヶ月くらい前に買ったばかりのと古くからあるもの)、乙の面2つ(ノーマルのと過剰に凹凸がデフォルメされていて見ただけで笑えるの)を見せてくださいました。
買ったばかりの面と昔からの面では艶感が違いました。使われ続けて磨かれたものと、薬塗りたてという感じの艶はこんなに違うのかと驚きます。
面を持つ時は紐が通っている耳の辺りだけを持ち他の場所は持ってはいけないという話をしてくださったのですが、日本大好きシラク大統領に森首相が能面をプレゼントに持って行ったら「能面はそのように持つものではありません」と怒られたという話を思い出してしまいました。
あとは面の紐を結ぶ位置が、万作さんたちと能のシテ方の方達で結構違うんだそうです。万作さんとかは結構頭の高い位置(頭周りの一番大きな場所からちょっと上のほう)で結ぶんですが、シテ方ではそれより数センチ下に結ぶ人もいるとのことです。
僕らからしたら落っこちそうで怖いんですけどね、と万作さん。
また、「父は面を打っていたけれど半分以上が能面で狂言面は50かそこらしか打ってない」そうなんですが、その理由が興味深かったです。
万作さんが小学校の頃はまだ狂言の興行が少なくて生活が苦しかったそうなんですが、アメリカのダンサーさん(ショーダンサーみたいな方。名前をおっしゃってたけど聞き取れず)が能面を集めているということで生計を立てるために能面を打っていたんだそうです。
ただ、「その方のおうちにもお邪魔しましたが、般若の面の角の部分に帽子がかかってました」とのことで場内爆笑。た、確かに帽子掛けには丁度いいかもしれないですけど…それ能面…
他にも公演がない日には根付などを作ったりしていたんだそうです。大変だったんですねぇ…
また2つの乙の面に関連して、面を使用する際(買う際だったかな?)には品のあるものを選ぶようにしているそうです。ぱっと見で笑わせるのではないと思っているからとか…詳細が思い出せませんが。
乙の面の時には乙が顔を出した時のぶりっ子ポーズを披露してくださったり(紋付で直面でも十分かわいらしかった!)、ごそごそやってるので何かと思ったら腕時計が出てきて「もう時間ですね」と言ったり、失礼ながら今日も万作さんは可愛らしかったです。

解説の石田さんは「皆さん狂言芸話をお目当てにされてると思うので解説は短めに」とか言って簡単な解説でした。
今回の公演での見所は裕基くんから万作さんまでいろいろな世代が出演すること。見たことがある曲であっても演者が変われば見え方も変わるので見比べて欲しい、というようなことを言っていました。
魚説法は裕基くんがきっちり台詞を覚えていて澱みなく出てくるのが凄いなと思いました。今何年生?
語りの部分が結構長いので大丈夫かなーと思いましたが問題なかったですね。後見の萬斎さんも顔が怖くなかったです。
箕被は、夫も夫でぽわぽわしてるというかずれてる感じですけど、嫁さんもちょっとずれてるように見えました。下の句をつけずに戻ったら父様に怒られるかも、みたいな事言って離縁された夫の家に途中で引き返すのとか。
終わり方がちょっと不思議な感じでしたが、舞って「こちへござれ」でめでたく終わるという感じですかね。
万作さん・石田さんコンビはいつ見ても安定感ありだなーと思いました。
千鳥は、どうも久しぶりに和泉流の千鳥を見たようです。
大蔵流の千鳥が頭に残っていたので、流鏑馬の際に棒(座頭がつく杖と同じやつ)を使わないんだなぁとか太郎冠者VS酒屋での太郎冠者の動きとか結構違うような気がするなーと思いつつ見ていました。
最近見たのは多分茂山家のなので、茂山さんちがサービス演出だった可能性もありますが。

5/25マチネ「わが魂は輝く水なり」

2008/05/26(月) 00:51 野村萬斎

5/25マチネ「わが魂は輝く水なり」観てきました。
最後の観劇なのですが、もう見られないのがとても残念です。初回観劇から回を重ねるごとに自分なりの解釈ができてきて、この舞台にどっぷり浸かり始めたところなんですよね…

斎藤実盛…野村萬斎、斎藤五郎(亡霊)…尾上菊之助、斎藤六郎…坂東亀三郎、
藤原権頭…津嘉山正種、郎党時丸…川岡大次郎、巴…秋山菜津子、ふぶき…邑野みあ、
中原兼光…廣田高志、中原兼平…大石継太、郎党黒玄坊…大富士、平維盛…長谷川博己、
乳母浜風…神保共子、城貞康…二反田雅澄、
木曽兵/平家の兵…清家栄一・岡田正・高橋広司・井面猛志・篠原正志・時田光洋・関戸将志・高橋行・中村大輔・安齋芳明・加藤亮佑・窪田壮史

まず今日はカテコがこれまで観た回のカテコより1回多かったです。
最後のカテコは出演者皆が手をつないで挨拶。萬斎さんはじめ皆さんニコニコでした。前の方はほとんどの方がスタオベ。前のほうにいたので後ろのほうの様子は分からなかったけれど、どうだったのかな。
巴と実盛との最後の夢のあたりから涙腺に来ていたので大変でしたが、本日は何とか立てました。
あと開演前に関係者用のチケット引換場所近くに蜷川さんがいらしていました。感想言ってたファンの方もいたようです。蜷川さんはあの後観劇されたのでしょうね。

昨日の感想を読み返してみると、なんだか良く分からない書き方になっていました。
この舞台って、いざ文にして思いをまとめておこうと思うとなかなか思ったようにまとまらなくて、…難しいです。

今日も見ていて、やっぱり五郎は実盛が生み出した幻だったのかもしれないなぁと思いました。
といっても完全に妄想かというとそうではなく、半分は五郎の魂であとの半分は実盛の深層心理というか何と言うか。
若く、思うがままに森の国へ走った五郎。パシャパシャと水音(もしくは若き魂の音か?)を立てて縦横無尽に森を征服する様を見て嫉妬の念を覚え意地で山を降りた実盛。
嫉妬する若さを「亡霊」の五郎として作り出し、冷やかしや憎まれ口を叩きながらも居なくなってしまうとそれを追い求めていたように思いました(五郎への親子の情もあったと思いますが)。
もしかすると巴の元へ走った男に対する嫉妬のようなものも混ざっていたのかもしれません。
巴との夢や合戦を経、最期に若者の成りをしようとして滑稽になった姿を五郎と一緒に笑い飛ばしたことで、若さへの嫉妬を吹き飛ばした。
すると実盛の中で時が逆流し、混濁する意識の中で、昔の森の住人達がたてたのと同じパシャパシャという水音つまり若さが実盛の心に満ちていったのかなと思いました。森の国の住人達と一緒になって森を征服していたのかもしれません。

「狂気」については、実盛が言っているように、戦いの中ではなんらかおかしくなってるのが正常で普段のままなのが狂気なのでは?と思いました。
だって人がどんどん死んでいくんですから。特に源氏方はどんどん敵を殺していくんですし、無残な光景や罪の意識などからいつもと気が違ってきていても仕方がないような。
倶利伽羅の地獄谷を目の当たりにして、泣いているかのように死人の目玉が腐っていくのが嫌だという兼光の意見はあの場においてはいたって正常な気がしました。自分が殺したわけじゃないけど魚の目が気持ち悪くて魚を調理できない人だっていますし。
むしろ、富士川や倶利伽羅でたくさんの味方を殺しておきながら「前と後ろ、その間の生き方をどうしてしてはいけないのか」とか平常時に言うような事を冷静に言ってる維盛の方がおかしく見えます。
「馬が怖いと言ったからと義仲殿を気違い扱いできるのか、もっといびつな人だっている」と五郎が言うとおり、どれもおかしくないのかもしれませんけれど。

実盛と巴の関係の深さが、分かったようで分かっていないような状態です。
五郎を通しても(義仲の代わりを五郎に求めたという下りで「巴殿は私を通して違うものを見ていた」)六郎を通しても(六郎を殺そうとしたところで「五郎か?…いや、実盛殿」)巴は実盛を見ていたんですよね。
最後の夢は巴も見たようなそぶりなのですけど、巴と実盛が出てくる全ての夢を両人ともに見ていたんじゃないか、と考えるといったいどれだけ絆が深いのか…と。
巴が何故実盛にあそこまで惚れたのかが良く分からないんで消化不良気味。理由は不明だけど惚れたのねということにして観ればいいんですけどね。
「私をあの頃に戻してくれるのは実盛殿だけ」というのは、実盛が梢を一緒に見た時からずっと変わっていない様に見えたからなのか、それとも巴に「昔と変わった」と言わなかった最後の一人が実盛だったからなのか…

あとなんか考えたことがあったけど忘れちゃいました。
…結局、今日もあんまり感想がまとまってませんね…まとめて言おうとすると難しいんだなやっぱり…

そういえばどうでもいいけど萬斎さんのヒゲは自前なのですね。本番はごま塩メイクしてるのかな。亀三郎さんのblog写真つきの記事が載ってました。
萬斎さんが不思議な服を着ているように見えるのは…いつものことでしょうか。服装についてはもう、何が来ても驚かないですな。

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